最近では優秀な自動バックアップ&復元機能を搭載したサーバーが増えてきたため、あまり手動でやらなくなりましたが、ドメイン&サーバー変更の伴う環境移行などは手動で作業する必要があります。
テスト環境のバックアップ
FTPでバックアップするもの
- themes内の該当フォルダ
- pluginsフォルダ
- uploadsフォルダ
- その他(faviconなどの自信で追加したファイル)
バックアップを取りつつ、ワードプレス本体 / PHP / MySQL / 各プラグインのバージョン情報を確認。
ワードプレス本体のバージョンは、/wp-includes/version.php で確認できます。
phpMyAdminでバックアップ



- データベースを選択
- エクスポートを選択
- エクスポート方法で詳細にチェック
- CREATE DATABASE / USE コマンドを追加するにチェック
- (VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加するにチェック)
- 挿入前にテーブルを空にするにチェック
- 実行
実行すると、データベース名.spl
というファイルがダウンロードされます。
ダウンロードされたファイルをエディターで開き、最初と最後にコメントが入っていれば成功です。
※ファイルの最後のコメントはサーバーの設定によっては入らない場合があるようです
エンコーディングへの変換など、必要に応じてオプションを選択して実行してください。
本番環境で復元
テスト環境と同じバージョン・同じ階層構造でワードプレス本体をインストールし、初めにとったバックアップファイルをFTPで同じ階層構造で設置します。
ダウンロード済みのデータベース.spl
ファイルをエディターで開き、データベース名を本番環境のデータベース名に書き換えます。
SQLのバージョンも要確認。バージョンが異なっていても互換性がある場合もあります。

- インポートからデータベース名を書き換えたsplファイルを選択
- 実行してアップロード
ドメイン/URLが変わらない場合
念の為、動作確認をして完了です。
ドメインが異なる場合
テストサーバーから本番環境にいれた場合や、検証のために本番環境からテストサーバーに入れる場合などで、ドメインが変わる場合は必ずこの手順が必要です。
sqlファイルのドメインを直接書き換えた場合エラーが出る可能性があります。
Database Search and Replace Script こちらのツールを利用します。(2019/8/25現在Ver3.1.0が最新版)
フォームの必須項目をすべて入力すると、登録アドレスにメールが届きます。
メールのhereよりダウンロードしてください。
ファイルを解凍してワードプレスインストールフォルダーに設置し、ブラウザでそのURLを開きます。

- replaceに旧URLを入力
- withに新URLを入力
- dry run か live run で実行
- 最後に必ず、このスクリプトを消す必要があるため、delete me を実行
1と2で入力するURLに、http(s)は含みません。
wp-config.phpと同じ階層に設置する事で、database情報は自動で入力されます。
最新版は未検証ですが、以前はマルチサイト機能には対応していませんでした。
最後に、動作確認をして完了です。